◎赤道ギニア共和国の都市バータで大規模な爆発が発生し、少なくとも20人が死亡、600人以上が負傷した。
2021年3月7日/赤道ギニア、都市バータ(AP通信/TVGE)

報道によると、赤道ギニア共和国の都市バータで大規模な爆発が発生し、少なくとも20人が死亡、600人以上が負傷したという。

爆発は現地時間3月7日午後4時頃に発生した。

テオドロ・オビアン・ンゲマ大統領は声明で、「バータの兵舎でダイナマイトの取り扱いを誤った結果、爆発が発生しました」と述べ、国際社会に支援を求めた。

「爆発の影響で、バータのほほぼ全ての民家や建物が被害を受けました。これまでに少なくとも20人の死亡を確認しています。また、多くの市民が負傷しました」

「現地の住民が兵舎周辺の畑を燃やし、その火が兵器庫に燃え移った可能性があります」

国防省は4日遅くの声明で、「兵舎の兵器庫で火災が発生し、大口径の弾薬が爆発した」と発表した。当局者によると、死亡者と負傷者の確認は継続中で、火災に至った原因も速やかに調査する予定だという。

国営テレビTVGEは、崩壊した建物のがれきを撤去し生存者を探す警察および市民の様子を繰り返し伝えていた。AFP通信の取材に応じた男性は、「何が起こったのか分かりません。衝撃で全て破壊されました」と叫んでいた。

ソーシャルメディアでも破壊された街の様子を示す画像や動画が多数共有されている。

カメルーンの南に位置する赤道ギニア共和国の人口は約150万人。都市バータで生活する住民は約175,000人と伝えられている。

TVGEによると、バータの医療機関は負傷者であふれかえっているという。保健省は、「国内の医療従事者(ボランティア含む)はバータの病院に応援に行ってほしい」と呼びかけ、死傷者が多いことから、市民に献血への協力を要請した。

TVGEの取材に応じた地元の病院は病床占有率が100%を超え、新たに運び込まれた負傷者たちはフロアで横になっていた。

保健省の当局者は、「医療従事者たちは現場と病院で負傷者の手当てにあたっています」と述べた。TVGEによると、がれきの下敷きになった市民が複数確認されており、負傷者の数はさらに増える可能性が高いという。

同国のシメオン・オヨノ・エソノ・アング外相は外国の大使と会談し、援助を求めた。

「私たちは健康上の緊急事態(コロナウイルス)とバータでの悲劇を抱えています。兄弟国に援助を求めます。力を貸してください」

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