◎事故は28日早朝に発生。乗用車やバスなど、少なくとも29台の車両が絡む玉突き事故となり、そのうち数台が炎上した。
エジプトの首都カイロと地中海の都市アレクサンドリアを結ぶ高速道路で多重衝突事故が発生し、少なくとも32人が死亡、63人が負傷した。警察当局が28日、明らかにした。
それによると、事故は28日早朝に発生。乗用車やバスなど、少なくとも29台の車両が絡む玉突き事故となり、そのうち数台が炎上したという。
当局は声明で、「これまでに32人の死亡が確認され、63人が近くの病院に搬送された」と明らかにした。
地元メディアは関係者の話しとして、「カイロ行きのバスが駐車中の車両に追突した」と伝えている。その後、別の車がこのバスに追突・炎上したとされる。
SNSで拡散した動画には道路脇で車数台が炎上し、消防士が消火活動にあたる様子が映っていた。
国営テレビによると、事故はカイロの北方約160kmの高速道路で発生。当時、現場周辺には濃霧注意報が出ていたという。
気象当局は前日、この地域で朝早い時間に霧が発生する可能性があると警告していた。
エジプトの年間交通事故死者数は1万人前後で推移している。事故原因のトップ3はスピード違反、悪路による運転ミス、ルール無視だ。