◎エジプトは経済危機と通貨安の真っ只中にあり、通貨切り下げ、外貨不足、輸入品の値上がりが市民生活に大きな影響を与えている。
エジプトの消費者物価指数(CPI)が過去最高を更新した。統計局が10日、明らかにした。
それによると、先月のCPIは前年同月比で36.8%増となり、5月の33.7%を上回った。
同国ではロシアによるウクライナ侵攻が始まった後、食料、燃料、医療サービス、住宅、家具、その他多くの分野で物価が上昇した。
統計局のデータによると、食品と飲料の先月の価格は前年同月比で64.9%も上昇したという。値上がり幅が特に大きかったのは穀物、鶏肉、魚介類、果物であった。
同国は世界最大の小麦輸入国であり、その大半をウクライナとロシアから調達していた。
また同国は経済危機と通貨安の真っ只中にあり、通貨切り下げ、外貨不足、輸入品の値上がりが市民生活に大きな影響を与えている。
通貨切り下げ(自国通貨が弱くなるように為替レートの交換比率を対外的に引き下げること)は国際通貨基金(IMF)の融資30億ドルを得る条件のひとつであり、1年以上維持されている。