スエズ湾で掘削船が転覆、4人死亡、6人行方不明 エジプト

転覆した掘削船は「アダム・マリン12」と特定され、スエズ運河の南ゲートから300キロほど離れた地点で転覆したという。
エジプト、スエズ湾(Getty Images)

エジプト政府は1日、石油・ガス分野のオフショアおよびオンショア掘削サービスに特化「ADESホールディング」の関連企業が運航する掘削船がスエズ湾で転覆したと明らかにした。

それによると、転覆した掘削船は「アダム・マリン12」と特定され、スエズ運河の南ゲートから300キロほど離れた地点で転覆したという。

スエズ運河の運航に影響が出る可能性はないと見込まれている。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「少なくとも4人が死亡、6人が行方不明、21人が救助された」と伝えている。

それによると、この掘削船は1日午後に転覆したという。

この掘削船はADESが所有する鉱区で油田の掘削作業を行っていた。

地元メディアによると、ADESはコメントを出していない。

転覆の原因は不明であり、当局が関係者から話しを聞いている。

スエズ運河庁は4月、スエズ運河の24年の通行料収入が約60億ドル減少したと明らかにした。

それによると、昨年スエズ運河を通過した船舶は1万3213隻で、23年の半分以下に減少、収入は39億9100万ドル。23年は過去最高の102億5000万ドルであった。

スエズ運河は世界で最も重要な水路のひとつであり、この地域だけでなく世界中の貨物船が利用する。

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