◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国とルワンダの国境付近、コンゴ軍の兵士(Goran Tomasevic/ロイター通信)

コンゴ民主共和国の司法省は15日、20年以上続いた死刑禁止令を解除すると発表した。

この禁止令は2003年に導入された。

司法省は声明で、「大量虐殺、戦争犯罪、爆弾テロ、反逆、スパイなどを行った囚人が適切な処罰を受けることなく、罪を免れている」と述べた。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

これらの組織による紛争が拡大した2021年末、同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」が活動を活発化させ、東部・北キブ州の市民約700万人が避難を余儀なくされた。その多くが国連の難民キャンプに身を寄せている。

M23は北キヴ州の約半分を支配下に置いている。

司法省は声明の中で、「死刑は大量虐殺、テロ、過激派創設、国家反逆や戦争犯罪に関与した犯罪者にのみ適用される」と強調した。

また同省は「反乱や脱走してテロ組織に加わった兵士も厳しい現実に直面するだろう」と述べた。

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