◎MONUSCOは2010年に活動を開始。前PKO部隊の任務を引き継ぎ、民間人と人道支援要員を保護し、コンゴ政府の安定化と平和定着の努力をサポートしてきた。
コンゴ民主共和国、北キブ州郊外を飛行する国連ヘリ(Getty Images)

国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)は13日、2024年末までに同国から完全撤退すると発表した。

MONUSCOの報道官は声明で、「徹底任務は3段階に分けて行われる予定であり、南キブ州から始まり、少なくとも2000人の要員が4月末に撤退する」と明らかにした。

外務省はウェブサイトに声明を掲載。「我が国は国連と協力して名誉ある模範的な撤退のための計画を策定した」と述べた。

また同省は「MONUSCOの撤退手順は計画に基づき、安全最優先で実施される」と強調した。

MONUSCOは2010年に活動を開始。前PKO部隊の任務を引き継ぎ、民間人と人道支援要員を保護し、コンゴ政府の安定化と平和定着の努力をサポートしてきた。

しかし、任務開始後もテロ組織による暴力が収まることはなく、東部地域の市民はMONUSCOに対する不満を募らせ、大規模な抗議デモに発展。時には死傷者が出ることもあった。

東部地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」とコンゴ政府は戦争状態にある。

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