◎11人の死因、負傷者の有無、11人がどこでどのように亡くなったかは明らかにされていない。
コンゴ民主共和国政府は30日、首都キンシャサのスタジアムで29日に開催されたコンサート中に群集事故が発生し、11人が死亡したと発表した。
11人の死因、負傷者の有無、11人がどこでどのように亡くなったかは明らかにされていない。
内務省によると、死亡した11人のうち2人は現場で対応に当たった警察官だという。事故はコンゴ出身の人気歌手、イプパ(Fally Ipupa)さんがライブを行っている最中に発生したと伝えられている。
オキト(Daniel Aselo Okito)内相は30日、「収容人数はスタジアムの収容能力を超えていた」と説明し、主催者を非難した。
ロイター通信によると、スタジアムの収容能力は8万人だが、少なく見積もっても数千人がVIP席や予約席に無理やり入ってしまったように見えたという。
オキト氏は現場で対応に当たった警察官2人が死亡したと述べたが、死因は明らかにしなかった。
またオキト氏は犠牲者に哀悼の意を表し、「主催者は責任を負うことになる」と述べた。
ロイター通信によると、キンシャサ警察の治安部隊はスタジアム周辺に集まった人々を解散させるために催涙ガスを使用したという。
内務省は声明で、ライブの開始時間が数時間遅れたことにも言及している。スタジアムに入った観客の数は明らかになっていないが、同省は「民間の警備員が対応できるレベルではなかった」と指摘している。
一方、国営テレビは当局者の話を引用し、「11人は立ったまま窒息死した」と報じた。
ライブに参加したというツイッターユーザーは「通路も人であふれかえり、身動きが取れない状態だった」と投稿している。
国営テレビによると、治安部隊は観客席、VIP席、フィールドを完全封鎖したという。その後の調査は完全非公開で行われた。
現場で取材にあたった国営テレビの記者は、「警察と警備員は群衆の圧力に圧倒された」と述べている。
キンサシャ警察は過失致死を視野に捜査を進めるとみられる。
主催者とイプサさんはコメントを発表していない。