◎感染した男性は4月21日に同国のエボラ治療センターに収容され、その日のうちに死亡した。
2022年4月24日/コンゴ民主共和国、エボラ出血熱の治療ユニット(Africanews/AFP通信)

世界保健機関(WHO)によると、コンゴ民主共和国の北西部でエボラ出血熱に感染した新たな患者が確認されたという。

現地メディアはWHOの声明を引用し、「赤道州の州都ムバンダカ在住の31歳男性が感染、搬送された」と報じた。

WHOは23日の声明で、「この患者の症状は4月5日に始まったが、1週間以上治療を受けなかった」と説明した。

男性は21日に同国のエボラ治療センターに収容され、その日のうちに死亡した。

WHOアフリカ地域ディレクターのモエティ博士は25日、ソーシャルメディアに、「エボラ出血熱の治療は時間との戦いであり、コンゴ民主共和国の保健当局はその治療と制御に長けています」と投稿した。

報道によると、死亡した男性と接触したとされる100人以上は医療機関の監視下に置かれ、数日中にワクチンを接種する予定。

赤道州ではこの4年で少なくとも3回エボラ出血熱の感染が報告されている。WHOのデータによると、2020年の感染拡大では130人、2018年には54人が感染した。

エボラ出血熱はリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。

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