◎コンゴ民主共和国とウガンダは昨年11月から反政府勢力「民主同盟軍(ADF)」を無力化する共同作戦を行っている。
2022年6月26日/コンゴ民主共和国、北キブ州郊外、コンゴ軍の兵士(KITSA MUSAYI Sébastien/AFP通信/Getty Images)

コンゴ民主共和国政府は27日、ウガンダ国境近くで反政府勢力「民主同盟軍(ADF)」によるテロ攻撃が発生し、市民少なくとも14人が虐殺されたと報告した。

当局によると、ADFは東部「北キブ州」郊外の村を襲撃したという。

地元の市民団体はAFP通信の取材に対し、「ADFは25日早朝に集落を襲撃し、村人を切り殺した」と語った。「少なくとも女性6人、男性3人が殺され、2人が負傷、家も焼き払われました...」

この市民団体は政府に対応を求めているが、今のところ取り締まりは行われておらず、ADFの戦闘員は北キブ州内を自由に動き回っているとみられる。

北キブ州東部の地区で別の虐殺を目撃した人道団体はSNSに、「25日の夜にウガンダ国境に通じる道路でADFが市民を襲い、少なくとも5人を殺害した」と投稿している。

報道によると、コンゴ軍とウガンダ軍は協定に基づき、道路の建設工事が行われている北キブ州中心部の警戒態勢を強化したという。

両国は昨年11月からADFを無力化する共同作戦を行っているが、成果は出ていない。

北キブ州の州都ゴマに拠点を置く市民団体の代表はAFP通信の取材に対し、「ウガンダ軍は道路工事現場の周囲5kmほどしか確保できておらず、防戦一方に見える」と語った。「ADFは好きな時に略奪し、気の向くままに人を殺しています...」

コンゴ軍の報道官はAFP通信に、「両軍は取り締まりを継続しており、ADFを追い詰めている」と説明した。

ADFはウガンダの反政府勢力で、「ウガンダ解放国民軍(NALU)」との連合体「ADF-NALU」はコンゴの北東部地域やウガンダで民間人数千人を虐殺したと告発されている。

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