◎デング熱は蚊が媒介する疾患のひとつで、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔吐などの症状がみられる。
2020年8月27日/マリ、首都バマコ郊外(Getty Images)

西アフリカ・マリでデング熱患者が急増している。地元の医療当局者が6日、明らかにした。

それによると、4日時点の感染者数は約600人。21人の死亡が確認されたという。

衛生当局の責任者はAP通信の取材に対し、「デング熱は隣のブルキナファソやセネガルでも蔓延しており、感染予防対策を徹底することが重要だ」と語った。

デング熱は蚊が媒介する疾患のひとつで、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔吐などの症状がみられる。熱帯地域の水源近くで蔓延することが多い。

マリ軍政はデング熱に関する数字を公表しておらず、世界保健機関(WHO)に支援を要請したかどうかも不明である。

欧米諸国とアフリカの安全保障同盟のほとんどがマリ軍政に厳しい制裁を科しており、同国の経済状況はこの数年で劇的に悪化した。

デング熱に特別な治療法はない。WHOはこれが流行している国に対し、2種類のワクチンを推奨している。

マリは国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の暴力に直面しており、デング熱の流行は避難民の衛生・人道状況を悪化させる可能性がある。

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