◎リチウムは自動車、スマートフォン、コンピューターなどの電子機器類に使われる非常に価値の高い鉱物であり、「ホワイトゴールド」と呼ばれている。
2023年7月4日/ジンバブエ、首都ハラレ郊外に建設された中国企業のリチウム工場(AP通信)

アフリカ南部・ジンバブエの首都ハラレ郊外に中国企業の巨大リチウム工場が開設された。現地メディアが5日に報じた。

ジンバブエはアフリカ最大のリチウム埋蔵量を誇り、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの投資家を呼び込んでいるものの、中国が圧倒的なシェアを占めている。

落成式に出席したムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領は演説で、「この工場は年間450万トンものリチウムを輸出用に加工する能力がある」と語った。

またムナンガグワ氏はリチウムを「未来の鉱物」と呼び、付加価値を付けることでより多くの利益を上げることができると強調した。

ジンバブエ大統領府は声明で、「ムナンガグワ大統領は他のアフリカ諸国にもリチウム電池やその他の部品を現地で製造・輸出すれば、大きな利益を得られると奨励する」と述べている。

リチウムは自動車、スマートフォン、コンピューターなどの電子機器類に使われる非常に価値の高い鉱物であり、「ホワイトゴールド」と呼ばれている。

ジンバブエは昨年、リチウム鉱石の輸出を禁止した。そうすることでインドネシアやチリのように、リチウム、コバルト、ニッケルの鉱床から最大限の利益を得ようとする国々と肩を並べたのである。

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