◎チャドでは遊牧民のイスラム教徒と先住民の間でしばしば衝突が発生し、虐殺に発展することも珍しくない。
チャド北東部の集落(Getty Images/AFP通信)

中央アフリカ・チャドの検察当局は11日、武装集団が南部の人里離れた集落を襲撃し、少なくとも17人を殺害したと発表した。

それによると、事件は首都ンジャメナの南方約500kmに位置する集落で8日早朝に発生。正体不明の武装集団が住民17人を処刑したという。

国営テレビは地検の声明を引用し、「バイクと馬に乗った武装集団は銃と刃物で村人を殺害し、民家に火を放ち、牛を連れ去った」と伝えている。

報道によると、集落内で11人、そこから3kmほど離れた砂漠で3人、攻撃で負傷した3人が近くの保健所で死亡したという。

軍と警察の合同チームが攻撃に関与した個人または組織を特定すべく、捜査を開始した。

この集落の住民は主にキリスト教徒で、自給自足生活を送っていたようだ。

チャドでは遊牧民のイスラム教徒と先住民の間でしばしば衝突が発生し、虐殺に発展することも珍しくない。

先住民は遊牧民が自分たちの土地に家畜を放し飼いにし、田畑を荒らしていると非難している。先住民の土地に住み着く遊牧民も少なくないようだ。

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