◎中央アフリカは世界で最も貧しい国のひとつであり、2012年から内戦状態にある。
2021年1月18日/カメルーンに避難した中央アフリカ共和国の難民(Daniel Ekonde/ロイター通信)

中央アフリカ共和国で30日、大統領の任期を変更する憲法改正の是非を問う国民投票が行われた。

主要野党はトゥアデラ(Faustin-Archange Touadéra、66歳)大統領が「終身大統領」になることを望んでいると非難している。

選挙管理委員会によると、結果は8日以内に公表される予定。その後、憲法裁判所が8月27日までに最終結果を通知する。

改正案は大統領の任期を5年から7年に変更し、任期制限を廃止するとしている。

主要野党、市民団体、そして同国の大部分を実行支配する反政府勢力は投票をボイコットするよう呼びかけている。

トゥアデラ氏は2016年に初選出され、2020年の選挙では野党から不正を働いたと告発されるも、その主張を退け、再選を果たした。

中央アフリカは世界で最も貧しい国のひとつであり、2012年から内戦状態にある。

現在、MINUSCA(国連中央アフリカ多次元統合安定化派遣団)の兵士約1万7500人が治安維持任務に当たっているものの、国土のおよそ3分の2が反政府勢力の支配下に置かれている。

中央政府は領土奪還作戦のひとつとして、ロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結んでいる。

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