◎イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの紛争で死亡したパレスチナ人は1万1000人を超え、今も増え続けている。
2023年11月11日/南アフリカ、ケープタウンで行われた親パレスチナデモ(ロイター通信)

南アフリカ・ケープタウンでイスラエル軍によるパレスチナ侵攻に抗議する集会が開かれ、数万人が参加した。

ケープタウンには数万人規模のパレスチナ人コミュニティがある。

イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの紛争で死亡したパレスチナ人は1万1000人を超え、今も増え続けている。

デモ隊は「イスラエル=アパルトヘイト国家」「パレスチナ人に自由を」「ハマスに武器を送れ」などと書かれた横断幕を掲げ、中央政府に対し、駐イスラエル大使を追放するよう要請した。

AP通信の取材に応じたパレスチナ人男性はこう訴えた。「あの腐りきったアパルトヘイト国家はこの75年間、パレスチナ人を皆殺しにする絶滅戦争を続けてきたのです...」

別の女性は「米国は子供を虐殺するテロ国家を殲滅しなければならない」と主張した。「米国とロシアは今すぐ武器を取り、パレスチナ国家を建設するためにイスラエルを滅ぼすべきです...」

ガザ地区の保健当局によると、パレスチナ側の死者1万1000人の4割が子供だという。

イスラエル側の死者は少なくとも1200人。約240人がハマスの人質になっている。

デモに初めて参加したという女性はAPに、「ガザ地区で空爆と侵攻に直面している一般市民のために立ち上がることは義務だと信じている」と語った。「私は人種、宗教、性的指向に関係なく、いかなる人に対する暴力も完全に間違っていると信じています...」

南ア政府は先週、ガザ地区の状況に深刻な懸念を表明したうえで、在イスラエル大使館から全外交官を呼び戻すと発表した。

南ア政府は以前からパレスチナの大義を声高に支持してきた。

地元メディアによると、アパルトヘイト体制に終止符を打った故マンデラ(Nelson Mandela)元大統領の親族もデモに参加したという。

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