◎コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。
カメルーンの難民キャンプ(Getty Images)

国連は19日、カメルーン北部のミナワオ難民キャンプで少なくとも39人がコレラに感染し、3人の死亡を確認したと報告した。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は声明で、「世界は難民キャンプで厳しい生活を強いられている人々を守らなければならない」と述べた。

またUNHCRは「カメルーン政府および関係機関と連携して感染者に医療を提供し、感染拡大を抑える取り組みを続けている」と報告した。

UNHCRによると、最初の感染者は15日に確認されたという。

18日時点で患者39人のうち24人がキャンプ内にある医療施設で治療を受けている。UNHCRによると、一部の患者は重症だが容体は安定しており、39人のうち12人は回復したという。

またUNHCRはキャンプの収容人数がこの数年で倍増し、飲料水の確保と衛生設備の維持が難しくなっていると報告した。現在の収容人数は約7万5000人とのこと。

このキャンプで生活する難民の多くがナイジェリア北部の住民である。

ナイジェリア北中部ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む100を超える武装勢力が活動している。ナイジェリア軍とボコ・ハラムと10年以上戦っているが、紛争が終結する目途は立っていない。

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