◎ブルキナファソと隣国マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
ブルキナファソ、首都ワガドゥグ、軍事政権を率いるトラオレ大尉(Getty Images)

ブルキナファソ中東部でイスラム過激派が民間の輸送トラックを襲撃し、少なくとも20人が死亡した。現地メディアが8日に報じた。

それによると、事件は隣国トーゴの国境近くで6日に発生。過激派とみられる武装集団が民間の輸送トラック15台以上を略奪し、市民少なくとも20人を殺害したという。

AFP通信は治安筋の話しとして、「テロリストはトラック15台以上を略奪・放火し、商店の経営者ら20人を殺害した」と伝えている。

AFPの取材に応じた商人は、「10人が生還し、トーゴ国境の町にある避難所で手当てを受けている」と語った。

この攻撃の数日前にも輸送トラックの一団が過激派の攻撃を受けたと伝えられている。

ブルキナと隣国マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。

2015年以降の暴力で死亡した市民は数万人に達し、200万人以上の国内避難民になったと推定されている。

昨年9月の軍事クーデターで旧軍政を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉は先月、過激派によるテロ攻撃が相次いでいることに怒りと不満を表明し、「臆病者の卑劣な攻撃で多くの市民が犠牲になっている」と嘆いた。

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