◎暫定政府を率いるポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐は1月末の軍事クーデターで政権を奪取した。
2022年3月2日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグーの政府庁舎、ポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐(Getty Images/AFP通信)

3月6日、ブルキナファソの現地メディアによると、軍事政権を率いるポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐は5日に新政府の閣僚を発表したという。

反乱軍は1月23日にワガドゥグーの主要な軍事基地を占領し、ロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領を追放した。

反乱軍はカボレ政権がイスラム過激派組織の台頭を許したと主張し、軍事クーデターを正当化している。

ブルキナファソを含むサハラ以南の国々はアルカイダやイスラム国(ISIS)グループなどの侵攻を抑えることに苦労しており、各地で死者が急増している。

ダミバ大佐は3月1日に3年間の移行期間を定めた憲章に署名し、2日に暫定大統領に就任した。

暫定政府は6人の女性を含む25人の閣僚で構成されている。暫定首相には経済学者のアルベール・ウエドラオゴ氏が就任した。

ダミバ中佐は5日の声明で、「新政府の最優先課題はジハード組織との戦いと国家の再建である」と述べた。

西アフリカではブルキナファソを含めると、この18カ月間で4回軍事クーデター(マリで2回、ギニアで1回)が発生しており、地域の民主主義の後退が懸念されている。

西アフリカ諸国をまとめるECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)とアフリカ連合(AU)はブルキナファソを加盟停止処分にしている。

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