◎軍はイスラム過激派組織に支配されたいくつかの地域を取り戻す作戦を数日前に開始した。
2020年2月3日/ブルキナファソとマリの国境付近の難民キャンプ、ブルキナファソ軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

ブルキナファソ政府は21日、東部地域で任務にあたっていた軍の部隊がイスラム過激派組織と思われる集団の攻撃を受け、兵士少なくとも13人が死亡、8人が負傷したと明らかにした。

軍の声明によると、攻撃に関与した襲撃者も多数死亡したという。

軍当局者はAFP通信の取材に対し、「武装勢力は東部ナシアボアニ周辺で任務にあたっていた部隊を待ち伏せしていた」と述べた。

地元メディアによると、襲撃を受けた部隊は航空支援を受け、ナシアボアニ周辺の安全を確保したという。

軍はイスラム過激派組織に支配されたいくつかの地域を取り戻す作戦を数日前に開始したと伝えられている。

AFP通信によると、18日にはナシアボアニの近くの村で少なくとも15人が武装勢力に誘拐されたという。

軍は1月末に首都ワガドゥグーの主要な軍事基地を占領し、カボレ大統領を追放した。軍事政権を率いるポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐は今月、暫定政府を発足させた。

ダミバ中佐はカボレ政権がイスラム過激派組織の台頭を許したと主張し、軍事クーデターを正当化している。

軍事政権はブルキナファソをアルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織の暴力から守ると誓っている。

ブルキナファソを含むサハラ以南の国々はジハード組織の暴力を抑えることに苦労しており、各地で死者が急増している。

マリ北部で進行中のサヘル紛争の死者は民間人を含めると数千人、少なくとも150万人が国内外避難民になった推定されている。

2022年1月24日/ブルキナファソ、ポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐(Getty Images/AFP通信)
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