◎軍事政権を率いるダミバ中佐は先月、暫定大統領に就任し、新政府を発足させた。
2022年3月2日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグーの政府庁舎、ポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

ブルキナファソの軍事政権は1日、西アフリカを統括するECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)から求められたカボレ大統領の即時解放要求を拒否した。

ECOWASは先月末に開催された首脳会議でカポレ大統領の解放を求め、少なくとも3年間権力を維持するというブルキナファソ軍の決定に深刻な懸念を表明していた。

ブルキナファソ軍の報道官は記者団に、「自分たちのやり方で物事を進める」と述べ、ECOWASを非難した。「ブルキナファソ政府の方針は決まっています。私たちは物事を正しく行い、現地の現実に従って、客観的かつ慎重に行動します...」

また報道官は、3年間権力を維持するという決定について、「移行憲章は国民会議で審議し、決議された」と強調した。

一方、軍の管理下に置かれているカポレ大統領については、「カポレを家族の下に戻すための協議を3週間にわたって行っている」と明らかにした。「解決策が見つかれば、カポレは適切なセキュリティのある施設に移るでしょう...」

反乱軍は1月23日に首都ワガドゥグーの主要な軍事基地を占領し、その後、カボレ大統領を拘束し国の支配権を奪取したと宣言した。

西アフリカではブルキナファソを含めると、この1年半の間に4回軍事クーデターが発生しており、地域の民主主義の後退が懸念されている。

軍事政権を率いるダミバ中佐は先月、暫定大統領に就任し、新政府を発足させた。

ECOWASの首脳はブルキナファソ、マリ、ギニアの軍事政権について協議し、3カ国に対応を改めるよう強く要求した。

またECOWASはブルキナファソ軍に1カ月の猶予を与え、受け入れ可能な移行案を示すよう求めている。

ブルキナファソ、マリ、ギニアはECOWASの加盟国だが、現在資格停止中である。

2022年1月23日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグーのラミザナキャンプ近く、反乱軍の兵士(Sophie Garcia/AP通信)
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