▽誰が攻撃したかは分かっておらず、政府および軍もコメントを出していない。
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アフリカ東部・南スーダンの東部ジョングレイ州で空爆があり、少なくとも7人が死亡、20人が負傷した。国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が3日、明らかにした。
それによると、州郊外の病院と薬局が標的になり、薬局が全焼、病院も大きな被害を受けたという。
MSFは声明で、「ドローンとみられる飛翔体が爆弾を投下した」と述べた。
誰が攻撃したかは分かっておらず、政府および軍もコメントを出していない。
南スーダンではキール(Salva Kiir)大統領を支持する勢力とマシャール(Riek Machar)副大統領を支持する民兵による小規模な戦闘が続いている。
キール氏はマシャール氏に近い政府高官を解任し、マシャール派を怒らせている。
3月初旬、北東部で国軍とマシャール派の民兵が衝突。国軍はこの攻撃により撤退を余儀なくされた。
キール氏はこれに反発し、マシャール派の閣僚を含む複数の幹部を逮捕。3月26日にはマシャール氏も逮捕・勾留した。
マシャール氏を含む高官数人が自宅軟禁下に置かれている。マシャール氏の支持者の中には弾圧を恐れ、国外に逃亡した者もいる。
南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。
アフリカ連合(AU)や東アフリカ共同体(EAC)などが南スーダンに代表団を派遣し、危機を緩和すべく、関係者と協議している。