武装勢力が集落襲撃、9人殺害 ナイジェリア北東部
ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
-1.jpg)
アフリカ西部・ナイジェリアの北東部ボルノ州でイスラム過激派とみられる武装勢力が集落を襲撃し、9人が死亡、4人が負傷した。地元当局が6日、明らかにした。
ボルノ州知事はSNSへの投稿で、西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムが集落を襲撃したと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
AP通信によると、攻撃を受けたのは隣国チャドの国境近くにある集落。州都マイドゥグリから270キロほど離れている。
同州知事は声明の中で、「自治体の責任者がこの集落を訪問し、住民に対し、ボコ・ハラムに協力しない警告した」と明らかにした。
また知事はこの地域に治安部隊を展開し、さらなる襲撃に備えるとした。
ボコ・ハラムは犯行声明を出していない。
ボルノ州は過去16年間、ボコ・ハラムの反乱の拠点となってきた。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。
ボルノ州では先月20日、マイドゥグリ近郊の町にあるレストランで自爆テロが発生し、少なくとも10人が死亡、複数人が負傷した。
ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。