◎ナイジェリアではボートの事故が多発しており、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。
ナイジェリア、中部コギ州の船着き場(Getty Images)

ナイジェリア中部コギ州の河川で過積載のボートが転覆した事故について、地元当局は11月30日、これまでに27人の遺体を収容し、ボランティアが行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。

事故は29日未明に発生。コギ州から隣国ニジェールへ約200人の乗客を運んでいたボートが転覆した。

転覆の原因は明らかになっていない。地元メディアは200人以上が乗っていたと報じており、過積載だった可能性を示唆している。

コギ州政府の報道官は声明で、「地元の漁師らが27人の遺体を川から引き揚げ、行方不明者の捜索を続けているようだ」と語った。

それによると、犠牲者の多くが女性で、ライフジャケットを着用していた人はいなかったという。

ナイジェリアではボートの事故が多発しており、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。ボートを使う地域は道路が整備されていない。

政府はボート事故の件数や死者数を公表していないが、昨年後半には少なくとも5件沈没事故が発生し、100人以上が死亡、数百人が行方不明になっている。

事故原因は過積載やボートの整備不良など。ライフジャケットを着用する人はほとんどおらず、運航者も当局が求める対策をほとんど実施していない。

中部ナイジャ州の河川で先月発生したボートの転覆事故では女性や子供を中心に100人以上が行方不明になった。

地元メディアによると、中央政府は今回の事故を受け、船着き場の管理者に対し、過積載のボートの運航を阻止し、乗客にライフジャケットの着用を促すよう命じたという。

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