◎ベナン、トーゴ、ガーナは近年、マリ、ブルキナ、ニジェール周辺で勢力を拡大する過激派の攻撃にさらされている。
西アフリカ・ベナンの国立公園で銃撃戦があり、治安部隊の兵士少なくとも7人と非営利団体(NPO)に所属するレンジャー5人が死亡した。現地メディアが28日に報じた。
それによると、戦闘はブルキナファソとニジェールの国境にまたがる1万平方キロメートルを超える国立公園内で24日に発生したという。
この地域で活動する地元の自然保護NPO「アフリカン・パークス・グループ」は声明で、「正体不明の武装集団が治安当局に襲いかかり、兵士7人とレンジャー5人が死亡した」と述べた。
中央政府はこの事件に関するコメントを出していない。
地元メディアによると、犯行声明を出した組織は今のところ確認されていないという。
ベナン、トーゴ、ガーナは近年、マリ、ブルキナ、ニジェール周辺で勢力を拡大する過激派の攻撃にさらされている。
報道によると、ベナン、ブルキナ、ニジェール国境付近では複数の過激派が新たな拠点を築いているとみられる。
過激派は広大な国立公園を利用して他の西アフリカ諸国に攻撃を仕掛ける可能性がある。
国際テロ組織アルカイダ系のJNIM(Jama'at Nusrat al-Islam wal-Muslimin)はこの地域で活発に活動するテロ組織のひとつであり、ベナンとトーゴに拠点を設けたという情報がある。