◎火災は首都ポルトノボの南方約10キロに位置する町の繁華街にあるビルで23日午前に発生した
ベナン、首都ポルトノボの通り(Getty Images)

西アフリカ・ベナンの首都ポルトノボ郊外の商業ビルで火災が発生し、少なくとも35人が死亡した。地元当局が24日、明らかにした。

それによると、火災はポルトノボの南方約10キロに位置する町の繁華街にあるビルで23日午前に発生したという。

国営テレビが報じた映像には全焼した数階建てのビルから運び出される遺体と、火災に巻き込まれた車とバイクが映っていた。

現場で対応に当たった消防士は国営テレビの取材に対し、「ビル内のガソリン貯蔵施設が爆発したという通報を受けた」と語った。

別の地元メディアは関係者の話しとして、「ビル内でガソリンの荷下ろしをしている最中に火災が発生し、延焼した」と伝えている。

消防は子供1人を含む35人の死亡を確認。数十人が煙を吸うなどして負傷した。

ポルトノボの検察はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「業務上過失致死傷を視野に捜査を進める」とした。

中央政府の報道官は24日の記者会見で、「多くの市民が利用するビル内でガソリンを取り扱うことは異常であり、警察は違法取引の可能性も視野に捜査を進めているようだ」と語った。

報道官によると、ポルトノボではガソリン価格が高騰し、その結果、違法なルートでガソリンを購入する企業や個人が急増。それを取り扱うギャングや密輸業者が勢力を拡大しているという。

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