◎逮捕されたのはベナン出身の実業家と、大臣経験のある元政治家とみられる。
アフリカ西部・ベナンでクーデターを企てたとして、2人の男が逮捕された。現地メディアが1日に報じた。
それによると、2人はタロン(Patrice Talon)大統領に近い人物とみられ、先週逮捕されたという。
そのうちの1人の弁護士はAP通信の取材に対し、「依頼人は国家安全保障を脅かす陰謀、横領、資金洗浄(マネーロンダリング)の罪で起訴された」と語った。
地元テレビ局によると、逮捕されたのはベナン出身の実業家と、大臣経験のある元政治家とみられる。
首都ポルトノボの特別検察官は声明で、「2人は大統領府の警備隊に賄賂を渡した容疑などで逮捕された」と明らかにした。
それによると、逮捕された実業家はタロン氏の「右腕」と呼ばれていたという。
ベナンはアフリカで最も安定した民主主義国家のひとつであるが、タロン氏は2016年の就任以来、司法制度を利用して政敵を攻撃したり、2021年には選挙規則を変更したことで非難されている。
タロン氏は最近、26年の大統領選に挑戦するつもりはないと表明。同国の憲法は大統領の3選を禁じている。
アフリカ西部のベナン、トーゴ、ガーナは近年、軍事政権の支配下に置かれるマリ、ブルキナファソ、ニジェール周辺で勢力を拡大する過激派の攻撃に直面している。