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▽軍事政権はコメントを出していない。
アフリカ西部・ブルキナファソ、陸軍の兵士(Getty Images)

国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力JNIM(Jama'at Nusrat al-Islam wal-Muslimin)がアフリカ西部・ブルキナファソで軍の兵士を200人殺害した。米民間情報機関サイト・インテリジェンス・グループが15日、明らかにした。

それによると、JNIMは11日、ブルキナ北部の町にある陸軍の基地を襲撃し、少なくとも200人を殺害したというメッセージを発信したという。

軍事政権はコメントを出していない。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「JNIMとみられる数百人の集団は11日朝に陸軍基地を襲撃、制圧し、近くの警察署と市場も標的になった」と報じた。

ソーシャルメディアで共有された衛星写真には、破壊された基地から黒煙が上がる様子が写っていた。

ロイターによると、陸軍兵士だけでなく、一般市民も殺害されたとみられる。JNIMは襲撃以来、この基地がある町全体を占領したとみられるが、詳細は不明だ。

ブルキナは人口約2000万人の内陸国。22年9月のクーデターで前軍政を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。

ブルキナとその隣国マリおよびニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。

3カ国はクーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。

専門家によると、サヘル地域のイスラム過激派は軍備を強化するために軍の基地や拠点を攻撃し、銃器、爆発物、車両などを奪うという。

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