ナイジェリア軍が武装勢力の拠点空爆、民間人10人死亡
▽空軍が25日にソコト州近郊にあるテロ組織の基地を空爆し、少なくとも10人の地元住民が巻き込まれ死亡した。
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アフリカ西部・ナイジェリアの国防省は27日、北西部ソコト州の武装勢力を狙った空爆で民間人少なくとも10人が死亡したと明らかにした。
同省の報道官は記者会見で、「空軍が25日にソコト州近郊にあるテロ組織の基地を空爆し、少なくとも10人の地元住民が巻き込まれ死亡した」と語った。
ソコト州政府は26日、「空軍が武装勢力を攻撃した際、誤って住民がいる場所を空爆した」と声明を出していた。
しかし、国防省はこの主張を否定。「空軍はテロ組織の拠点を正確に空爆し、少なくとも10人の地元住民がその爆発に巻き込まれた」と強調した。
この武装勢力はナイジェリア最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムと連携するテロ組織のひとつ。主に北部で活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、戦闘員の数は数万人と推定されている。
地元メディアによると、25日に空爆を受けたとされる組織は家畜泥棒から地域社会を守る手助けをすることで地元の支持を得ていたが、その後、住民にイスラム法を押し付けようとしたという。
軍は昨年12月、北部カドゥナ州のイスラム教関連施設を空爆し、民間人少なくとも85人が死亡した。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は民間人が犠牲になったことに深刻な懸念を表明し、徹底調査を約束したが、調査結果は公表されていない。
このような調査の結果が公表されることはほとんどない。