◎首脳会議は27日と28日に行われた。
2022年5月27日/赤道ギニア、首都マラボのAUサミット会場(African Union)

人道と政治危機について協議するアフリカ連合(AU)臨時サミットが28日、閉幕した。

首脳らは安全保障問題、テロ、違憲状態、クーデターが人道的危機を加速させ、アフリカ大陸を苦しめていることで一致した。

首脳会議は27日と28日に行われた。

アンゴラのロウレンソ(Joao Manuel Goncalves Lourenco)大統領は閉会の辞で、「ロシアのウクライナ侵攻は安全保障が常に国際協力の中心にあること、そして各大陸が共通の防衛戦略を持たなければならないことを教えてくれている」と語った。

またロウレンソ氏はウクライナ侵攻で危機に直面した国や民族に対する扱いに大きな違いがあることに懸念を表明した。「ウクライナ侵攻は戦争、パンデミック、自然災害に直面した国や民族の扱いに不平等があることも裏付けています...」

ロウレンソ氏はアフリカ大陸の平和と安定に貢献する「アフリカの軍隊」を再編成するというマハマト(Moussa Faki Mahamat)AU委員会委員長の提案に賛成した。

また国連安保理の常任理事国にアフリカ諸国を加えるよう強く呼びかけた。

AUも安保理の改革を求めており、第二次世界大戦の戦勝国や強大な力を持つ国だけでなく、アフリカ、南米、中東からも拒否権を持つ常任理事国を選出すべきとしている。

マリ、スーダン、ギニア、ブルキナファソの代表は首脳会議から除外された。この4カ国では過去2年の間に軍事クーデターが発生し、AUやアフリカの国際機関、欧米諸国から制裁を科されている。

共同声明はAU連合ホームページを参照。

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