米政府、南スーダン移民8人を本国に強制送還、ジブチ基地で拘束
8人は5月、米国に亡命するため、ジブチの米軍基地に接近、拘束された。
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トランプ米政権がアフリカ北東部・ジブチの米軍基地で1ヶ月以上拘束していた8人の南スーダン移民を本国に強制送還した。米国土安全保障省(DHS)が5日、明らかにした。
それによると、8人は7月4日に送還されたという。
DHSは声明で、「これは法の支配、米国市民の安全を守るという政府が使命を果たしたことを意味する」と述べた。
ロイター通信は南スーダン当局者の話しとして、「8人を乗せた便は5日に首都ジュバの空港に到着した」と報じている。
南スーダン政府はコメントを出していない。
8人は5月、米国に亡命するため、ジブチの米軍基地に接近、拘束された。
南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール(Salva Kiir)大統領に忠実な組織がマシャール(Riek Machar)副大統領の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。
国連によると、同国では5月初め以来、各地で戦闘が激化し、大勢の死傷者が出ている。
世界食糧計画(WFP)、国連児童基金(ユニセフ)、国連食糧農業機関(FAO)は先月中旬、「南スーダンの上ナイル州の13郡のうち11郡で、住民が緊急レベルの飢餓に直面している」と明らかにした。