▽少なくとも34人のスーダン人を乗せた車がチャドからリビア国境を越えた後、人身売買組織がよく使うルートで砂漠地帯に入ったものの、車が故障し立ち往生した。
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アフリカ北部・リビアの砂漠地帯でスーダン移民7人の遺体が見つかった。地元当局が23日、明らかにした。
それによると、少なくとも34人のスーダン人を乗せた車がチャドからリビア国境を越えた後、人身売買組織がよく使うルートで砂漠地帯に入ったものの、車が故障し立ち往生したという。
車を発見した別の移民が当局に通報。その後、20数人が救助された。
当局は捜索を継続し、11日後、砂丘で7人の遺体を発見した。
AP通信は当局者の話しとして、「少なくとも5人が行方不明とみられ、生きている可能性はゼロに近い」と伝えている。
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。ゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。
国連の専門機関である国際移住機関(IOM)は2024年時点で、さまざまな国籍の移民・難民約78万7000人がリビア国内で生活していると推定している。