▽CODECOは東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/2025年2月10日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマの通り(AP通信).jpg)
コンゴ民主共和国・北東部イトゥリ州で武装勢力が集落を襲撃し、民間人少なくとも55人を処刑した。国連が11日、明らかにした。
それによると、事件はイトゥリ州郊外の難民キャンプで10日夜に発生。武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」が犯行声明を出したという。
難民キャンプの運営者はAP通信の取材に対し、「狂ったテロリストたちは住民を銃殺したり、ナタで切り殺したりした」と語った。
それによると、国軍と国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)が介入したものの、敵の数に圧倒され、撤退を余儀なくされたという。
運営者は「まだ焼け落ちた多くの家屋を調べていないため、犠牲者の数はもっと多いと思う」と述べた。
国連は声明で、「これは戦争犯罪や人道に対する罪に該当する可能性がある」と非難した。
難民キャンプがある別の集落も攻撃を受けたという情報がある。
APの取材に応じた集落の村長は「これまでに38人の遺体を埋葬した」と語った。
それによると、犠牲者のほとんどが避難民で、銃、ナタ、斧で殺害されたという。ソーシャルメディアで共有された動画には首を切り落とされた数人の遺体が映っていた。
CODECOは東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。
CODECOは昨年9月にも10日夜の現場から数キロ離れた集落を襲撃し、少なくとも20人を殺害している。