◎首都ルカサの裁判所は22人にそれぞれ7~11年の禁固刑と罰金刑を言い渡した。
2024年6月7日/ザンビア、首都ルカサの裁判所前、オンライン詐欺などで起訴された中国人(Getty Images)

ザンビア・ルカサの裁判所は7日、シンガポールやペルーなどの市民にオンライン詐欺を働いたとして、中国人22人に実刑判決を言い渡した。

地元メディアによると、地裁は22人にそれぞれ7~11年の禁固刑と罰金刑を言い渡したという。

被告たちはシンガポール、ペルー、UAE(アラブ首長国連邦)に居住するザンビア人や外国人に対し、SNSを使って金を振り込ませたり、サイバー犯罪に加担するよう促した罪に問われている。

報道によると、被告たちは虚偽情報の拡散、ID詐欺、インターネットサービスを違法に運営・提供したことも認めたという。

捜査当局は4月、複数のオンライン詐欺に関与したとして、この22人を含む77人を逮捕。その大半は自国民であった。

当局はSNSで詐欺被害が急増していることを受け、捜査を開始。被害者の多くがSNSの偽情報に騙され、現金を特定の口座に振り込んでいた。

捜査当局は4月、ルサカ郊外の高級住宅街にある中国人経営の企業を家宅捜索し、77人を逮捕。1万3000枚以上の国内外の携帯電話SIMカード、拳銃2丁、78発の銃弾を押収した。

この組織はゴールデン・トップ・サポートと名乗り、20~25歳のザンビア人を雇い、SIMカードを使ってテレグラム、WhatsApp、その他SNSやチャットルームなどを駆使して、被害者とやり取りしていた。

被害の全容は明らかになっていないが、一部の地元メディアは関係者の話しとして、「被害総額は数百万ドルにのぼる可能性がある」と伝えている。

スポンサーリンク