◎AUS最大の都市シドニー(ニューサウスウェールズ州)は4カ月前に立ち入り制限を解除したが、一部の州は独自の制限を維持していた。
3月3日、西オーストラリア州政府はコロナウイルスの流入を防ぐために発効していた立ち入り制限を解除し、約2年ぶりに州境を開放した。
AUS最大の都市シドニー(ニューサウスウェールズ州)は4カ月前に立ち入り制限を解除したが、一部の州は独自の制限を維持していた。今回、西オーストラリア州が制限を解除したことで、国内の立ち入り制限はすべて解除された。
西オーストラリア州政府はコロナの蔓延を食い止めるためには立ち入り制限が必要と主張してきたが、圧力に屈したと伝えられている。
一部の批評家は州境を開放しない同州を「引きこもり王国」と呼ぶようになった。カンタス航空のジョイスCEOは先月、同州のマガウワン州首相を北朝鮮の金正恩 党総書記と比較し、批判した。
州当局によると、3日の入国者は8,000人以上を見込んでいるという。
ワクチン接種を終えた自国民および外国人旅行者は検疫なしで州内に入ることができる。州内に入った人は12時間以内に迅速抗原検査を行い、陽性反応が出た人は報告する必要がある。
連邦政府は先月、西側諸国の中で最も厳しい入国制限を解除し、外国人旅行者の受け入れを再開した。
しかし、感染拡大を抑えてきた一部の地方州と自治体は連邦政府の決定に抵抗した。全国の陽性者の70%以上はニューサウスウェールズ州とビクトリア州で確認されている。
西オーストラリア州の制限は全国で最も厳しく、デルタ株とオミクロン株の登場でさらに厳しくなった。
他の州は西オーストラリア州の制限に強く反対したが、同州の住民の大半は制限を支持した。同州は厳しい制限でコロナを抑え込むことに成功し、陽性者と死亡者の数は他の州に比べると圧倒的に少ない。
マガウワン州首相は「入国制限のおかげで感染を抑えることができた」と述べている。同州の陽性者は2日時点で全国の0.3%にあたる約10,000件、死亡者は全国の0.2%の10人。