◎ムイズ大統領の政党が掲げた選挙スローガンは「インドは出て行け」である。
インド洋の島国モルディブで21日、議会選の投票が行われ、開票作業が続いている。
親中派のムイズ（Mohamed Muizzu）大統領の政党が議席を伸ばすかどうかが焦点となっている。
インドと中国は何十年もの間、東西を結ぶ航路上に位置するモルディブで影響力を争ってきた。
昨年の大統領選で勝利したムイズ氏は親中派の立場をとり、国内に駐留するインド軍に撤退を命じるなどしてインドと中国の対立を先鋭化させた。
最新の世論調査によると、ムイズ氏の盟友が中国寄りの政策に懸念を表明した結果、単独過半数は厳しいとみられる。
6つの政党と無所属の候補368人が93議席を争っている。
登録有権者数は約28万人。暫定結果は22日未明に公表される予定である。
ムイズ氏の政党が掲げた選挙スローガンは「インドは出て行け」である。
一方、野党はムイズ氏が後先考えずに中国寄りの政策を推し進め、スリランカのように債務を積み重ね、国家を破綻させようとしている非難。無党派層の中でも特に若者の支持を集めているようだ。
