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▽連立与党は議会の過半数を保持している。
タイのペートンタン首相(ロイター通信)

タイの野党が24日、ペートンタン(Paetongtarn Shinawatra)首相の不信任決議案を議会下院に提出した。

連立与党は議会の過半数を保持している。決議案は否決される見通しだ。

野党連合はペートンタン政権が低迷する経済、大気汚染、犯罪、汚職など、この国の慢性的な問題の多くに対処できていないと主張している。

また野党はぺートンタン氏が父親であるタクシン(Thaksin Shinawatra)元首相の利益のために働いていると批判してきた。

ペートンタン氏は2006年の軍事クーデターで追放され、亡命し、最近帰国したタクシン氏がかつて率いた「タイ貢献党」の党首である。

タクシン氏は20年近くにわたり、主に貧しい農村部と王室や王政の地位を脅かしていると非難する王党派、軍部、都市部の支持者たちとの深い政治的対立の中心にいた。

「前進党」は2023年の総選挙で第1党に躍進したものの、保守派の強い反対により政権奪取に失敗した。

前進党は23年の選挙で下院(定数500)で議席を伸ばし、2014年のクーデター以来政権を握ってきた親軍派に勝利した。

しかし、首相は軍政が任命した上院(定数250)と下院の投票で選出される。前進党は上院親軍派と交渉したが、連立政権を発足させることはできなかった。

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