◎ゴルノバダフニャン自治州は1991年のソ連崩壊後に発生した内戦の舞台のひとつで、内戦終結後も緊張が続いている。
タジキスタン、東部ゴルノバダフシャン自治州(Getty Images/AFP通信/EPA通信)

タジキスタンの内務省は18日、東部ゴルノバダフニャン自治州で治安部隊と反政府武装勢力が衝突し、テロリスト少なくとも8人と兵士1人が死亡したと明らかにした。

同自治州はアフガニスタンや中国などと国境を接している。

当局によると、武装勢力は銃器や火炎瓶で攻撃を仕掛けてきたという。

内務省は治安部隊の兵士1人が死亡、13人が重傷を負ったと報告している。

同省によると、テロに関与した武装勢力の戦闘員は推定200人。戦闘員たちはアフガニスタン国境近くにある高速道路を封鎖したという。

同省は、「治安部隊による反テロ作戦の結果、テロリスト8人が死亡、11人が負傷し、70人以上を拘束した」と明らかにした。

同省によると、武装勢力はラフモン(Emomali Rakhmon)大統領が任命した自治州政府の辞任を要求したという。

ラフモン大統領は1994年の就任以来、権力を徐々に強化し、政敵や野党グループに圧力をかけているとされる。

在タジキスタンEU代表部、イギリス、フランス、ドイツ、米国の各大使館は共同声明で深刻な懸念を表明した。「すべての当事者は緊張を緩和するための努力を惜しまず、自制し、過剰な武力行使、暴力、扇動を控える必要がある」

ゴルノバダフニャン自治州は1991年のソ連崩壊後に発生した内戦の舞台のひとつで、内戦終結後も緊張が続いている。

この地域の言語や民族はタジキスタンの他の地域とは異なり、内戦の間、反乱軍の本拠地になっていた。

この地域はタジキスタン領の面積のおよそ半分を占めるが、人口密度は低く、人口は20万人ほどと伝えられている。

タジキスタンは旧ソ連構成国のひとつで、集団安全保障条約(CSTO)に加盟している。

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