◎報道によると、数人が転倒し、一部の議員はペットボトルの水をぶちまけたという。
2021年9月28日/台湾、台北の議会、施政方針演説に乱闘が勃発した(東森新聞台/AP通信)

9月28日、台湾議会で乱闘が勃発した。

現地メディアによると、野党国民党の議員数名が施政方針演説を行っていた与党民主進歩党の蘇貞昌(ソ・テイショウ)首相のマイクを奪おうとしたという。

野党の動きに憤慨した与党議員数名が蘇 首相の援護に入ると、与野党の議員数十名が演台に駆け上がり、激しい近接戦に発展した。

報道によると、数人が転倒し、一部の議員はペットボトルの水をぶちまけたという。

国民党の議員数人は民主進歩党が形成した人の壁を突破し、コロナウイルス関連の政策を説明していた蘇 首相に辞任を要求した。

国民党は政府のコロナウイルス対策を強く批判している。一部の議員は「航空会社のパイロットの検疫要件は緩すぎる」と叫び、政府に見直しを求めた。

台湾のコロナウイルス対策は極めて効果的に機能し、世界から称賛された。しかし、デルタ株の上陸で事態は一変し、今年5月と6月の死亡者数は800人を超えた。

この時、海外の便を運行し帰国したパイロットには3日間の検疫が義務付けられていたが、国民党は期間が短すぎると批判し、一部の国民はパイロットがデルタ株を持ち込んだと噂した。5月のパンデミックの発生源は特定されていない。

国民党は昨年、政府がアメリカ産豚肉製品の輸入禁止を解除したことを受け、議会に豚の内臓を持ち込み、激しく抗議した。

28日の乱闘はユーチューブで共有され、国民党を支持するコメントが相次いで寄せられた。あるユーザーは、「国民党は強くなった」と称賛した。

国民党は2016年の立法委員選挙で第二党に降格し、2020年の選挙でも民主進歩党に敗れた。

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