▽世銀は今後10年間、スリランカで約100万人の雇用が新たに創出されると予想している。
.jpg)
世界銀行は8日、インド洋の島国スリランカの雇用創出と民間部門の成長を支援するため、3年間で約10億ドルを融資すると発表した。
世銀は声明で、「この融資は経済機会を拡大し、地元産業を強化し、民間資本を誘致して長期的な成長を支援することを目的としている」と述べた。
世銀は今後10年間、スリランカで約100万人の雇用が新たに創出されると予想している。
スリランカは3年前、返済期限を迎える対外債務約70億ドルの返済を停止し、デフォルトに陥った。当時の負債総額は830億ドル超。そのうち415億ドルが対外債務、421億ドルが国内債務であった。
この危機は全国規模の抗議デモに発展。大統領府や首相府が占領される事態となり、当時のラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領を辞任に追い込んだ。
最大の融資国であった中国はこの危機で信用を失い、インドはこの危機に乗じてスリランカとの連携強化に成功した。
インド、中国、日本などが債務再編でスリランカと合意している。