◎両軍は軍事境界線近くの鉄原にある演習場で実弾演習を行っている。
2023年10月27日/韓国・鉄原の演習場、韓国陸軍の戦車部隊(Yang Ji-woong/Yonhap/AP通信)

韓国国防省は27日、今週始まった米韓合同軍事演習について、「北朝鮮によるハマス式奇襲攻撃に対応する能力を磨くためのもの」と説明した。

両軍は軍事境界線近くの鉄原にある演習場で実弾演習を行っている。

韓国政府はパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスがイスラエルに仕掛けた奇襲攻撃を念頭に、北が同様の攻撃を仕掛けてくると想定して訓練を実施するとしている

専門家によると、北が軍事境界線近くに配備している長距離砲は1時間に約1万6000発を発射することが可能で、朝鮮戦争が再燃した場合、国境から40~50キロ離れた首都ソウルへの影響は避けられないという。

25日から3日間の予定で行われた今回の演習には両軍の兵士約5400人、戦車などの砲兵システム300台、装甲車1000台、戦闘機などが参加した。

国防省は「敵のハマス式奇襲攻撃を想定した模擬訓練を実施する」としている。

北はこの訓練に関する声明を出していない。北は米韓演習を侵略のリハーサルとみなし、ミサイル発射実験で対抗してきた。

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