◎ソロモン諸島は太平洋における米国と中国の影響力争いの最前線にある。
ソロモン諸島のマネレ(Jeremiah Manele)首相は26日、訪問先のオーストラリアで、「今回の海外歴訪は雇用の創出に焦点を当てたものになる」と表明した。
先月就任したマネレ氏は初の外遊で豪・キャンベラを訪問。アルバニージー(Anthony Albanese)首相と会談した。
マネレ氏は次に中国、そして日本を訪問する予定だ。
マネレ氏は共同記者会見で、「我が国は豪や中国を含むすべてのパートナーと協力し、ソロモン諸島で雇用を創出するプロジェクトを立ち上げるために、どのように協力できるかを考えている」と語った。
ソロモン諸島は太平洋における米国と中国の影響力争いの最前線にある。
マネレ氏の前任であるソガバレ(Manasseh Sogavare)首相は中国とのつながりを重視した。
ソガバレ氏は外交承認を台湾から中国に変更。中国と秘密の安全保障協定を結んだ。
マネレ氏はソガバレ政権と同様に、中国寄りの姿勢を示しつつ、西側との関係も維持すると予想されている。
アルバニージー氏は記者団に対し、「豪は太平洋の近隣諸国に対し、相互利益をもたらす経済支援を提供しており、それは取引的なものではない」と強調した。
米国、日本、豪、NZはソロモン諸島に中国の海軍基地が建設される可能性があると懸念を示しているが、中国はこれを否定している。