◎このバスを運行する会社は武装勢力から脅迫を受けていた。
フィリピン南部で活動するイスラム過激派の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

フィリピンの警察当局は6日、南部ミンダナオ島のスルタンクダラット州タクロン市を走行していたバスが爆弾攻撃を受け、乗客1人が死亡、10人が負傷したと発表した。

州警察によると、爆弾は6日の正午前に車体後部で爆発したという。

軍の報道官は声明で、「このバスを運行する会社は武装勢力から脅迫を受けていた」と説明した。

軍と警察は運航会社と協力して捜査に当たるとしている。

報道によると、イスラム(ISIS)とつながりのあるゲリラ組織「バンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)」はこの地域で同様のバス爆破事件を何度も起こしているという。

BIFFはフィリピン最大のイスラム系反政府武装勢力「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」から分離したゲリラである。

政府は2014年にMILFと和平協定を結んだ。これにより、戦闘員数千人が生活支援と引き換えるに武器を捨て、社会復帰を果たした。この移行プロセスは2025年まで続く。

南部マギンダナオ州ではBIFFの戦闘員が橋の修理作業を行っていた陸軍兵士に発砲したと報じられている。同州政府によると、事件は4日夜に発生し、兵士1人が死亡、2人が負傷したという。

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