◎パキスタンでは毎年、多くの登山家が世界最高峰の山々に挑み、行方不明になったり、死亡したりしている。
パキスタン当局は20日、北部のスパンティーク山(標高7027メートル)で1週間前に行方不明になった日本人登山家の捜索を打ち切ったと発表した。
それによると、タグチ・アツシさんが生存している可能性はほとんどなく、2次災害の恐れがあるため、打ち切りを決めたという。
タグチさんと一緒に山頂を目指していたヒラオカ・リュウセキさんの遺体は15日に発見された。
2人は今月3日に現地入りし、スパンティーク山の山頂を目指していた。報道によると、2人が最後に目撃されたのは10日。別の日本人グループが標高5650メートル地点のベースキャンプに到着した際、2人がいないことに気付き、通報した。
当局は13日、軍によるヘリ捜索で2人の姿を確認。その後の捜索は天候不良により中断されていた。
救助隊の責任者は記者団に対し、「タグチさんの捜索は19日に打ち切られた」と語った。
それによると、13日以降の捜索でタグチさんの姿を確認することはできなかったという。
ツアーを企画したアドベンチャー・ツアーズ・パキスタンも声明で、「2人目の日本人登山家の捜索は打ち切られた」と述べた。
パキスタンでは毎年、多くの登山家が世界最高峰の山々に挑み、行方不明になったり、死亡したりしている。