◎イスラム国家で予言者ムハンマドやコーランを冒とくすることは死罪に当たる。
スウェーデン、首都ストックホルム中心部のモスク前、イスラム教の聖典コーランの写し(Getty Images/AFP通信)

パキスタンの裁判所がイスラム教の聖典コーランを燃やしたとされる女性に終身刑を言い渡した。地元メディアが22日に報じた。

イスラム国家で予言者ムハンマドやコーランを冒とくすることは死罪に当たる。パキスタンの刑法も冒とく罪の最高刑を死刑としている。

地元メディアによると、この女性はイスラム教徒で、コーランを破り、燃やしたと隣人から告発され、2021年に逮捕されたという。

東部ラホールの裁判所は21日、冒とく罪で女性に終身刑を言い渡した。女性は容疑を否認している。

パキスタンでコーランを燃やしたと告発されたクリスチャンの女性は8年間死刑囚として服役した後、2019年に無罪となった。

国内外の人権団体によると、冒とく罪はイスラム少数派や他の宗教を弾圧するために悪用されることがあるという。

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