パキスタン高裁、カーン前首相の扇動事件を無効に

◎カーン氏は150件以上の罪に問われているため、この事件が無効になったとしても釈放される可能性は低い。

パキスタン南西部バルチスタン州の高等裁判所は28日、収監中のカーン（Imran Khan）前首相に対する検察の告発を退けた。

同州検察はカーン氏が暴力を扇動し、政府機関に対する憎悪を拡散したとして起訴に踏み切った。

カーン氏は現在、東部パンジャブ州の刑務所に拘留されている。首都イスラマバードの地方裁判所は同氏が在任中に資産を正確に報告しなかった罪で禁固3年を言い渡した。

カーンの弁護団によると、バルチスタン州の高等裁判所は検察の訴えを退け、カーン氏の逮捕状を破棄したという。

しかし、カーン氏は150件以上の罪に問われているため、この事件が無効になったとしても釈放される可能性は低い。

イスラマバード地裁は28日、カーン氏の贈収賄事件に関する弁護団の控訴の判決言い渡しを保留した。