アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外の農村(Getty Images)

パキスタンの治安部隊が武装勢力の隠れ家を急襲し、11人を殺害した。陸軍が11日、明らかにした。

それによると、部隊は北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル郊外で作戦を決行。武装勢力の戦闘員11人を殺害したという。

陸軍の報道官は声明で、「この地域に拠点を置くテロリストを一掃する作戦は継続中である」と述べたが、殺害した11人の身元と所属する組織は明らかにしなかった。

この地域では9日、路上に設置されたIED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発し、陸軍の車列が巻き込まれ、兵士7人が死亡していた。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。

アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTPが関与している。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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