◎投票日は1月最終週から2月8日に変更。詳細は明らかにされていない。
パキスタン、カーン前首相を応援するパキスタン正義運動(PTI)の支持者たち(Getty Images)

パキスタンの選挙管理委員会は2日、来年1月に予定していた議会選投票日を2月に延期すると発表した。延期は2回目。

それによると、投票日は1月最終週から2月8日に変更。詳細は明らかにしていない。

同委員会は以前、投票の準備と最新の国勢調査を反映した選挙区の調整に時間が必要と述べていた。

汚職裁判で有罪判決を受けたカーン(Imran Khan、服役中)元首相に立候補資格はない。同氏は国家機密漏洩、暴力扇動、テロリズムなど、100を超える罪に問われている。

カーン氏が昨年4月に罷免されて以来、パキスタンでは政治的混乱が深まっている。カーン氏は8月上旬に逮捕され、その後の裁判で禁固3年を言い渡された。

カーン氏の政敵であるシャバズ・シャリフ(Shehbaz Sharif)元首相の政党は厳しい争いに直面している。

シャリフ氏はパキスタンをデフォルト(債務不履行)から救ったものの、低迷する経済の立て直しに苦労していた。

パキスタンは史上最悪の経済危機に直面しており、全国各地でインフレに抗議するデモが行われている。

国会は5年の任期を満了し、今年8月に解散した。現在は暫定政権が政務を担っている。

亡命先のロンドンから先月帰国したシャリフ(Nawaz Sharif)元首相も裁判で有罪判決を受けているため、立候補できない。

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