◎南西部バルチスタン州の議会議員の車列が地雷に接触し、護衛2人が死亡、1人が重傷を負った。
2019年6月1日/パキスタンとアフガニスタンの国境付近、パキスタン軍の兵士(Farooq Naeem/AFP通信/Getty Images)

パキスタン当局は11日、南西部バルチスタン州の議会議員の車列が地雷に接触し、護衛2人が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。

州警察によると、リンド(Sardar Khan Rind)議員らは州都クエッタから250kmほど離れた郊外の集落に向かう途中、地雷に接触したという。

リンド氏を乗せた車を先導していた車が地雷に触れ、爆発・炎上した。警察によると、リンド氏にケガはなかったという。

地元テレビ局は警察筋の話を引用し、「何者かがリンド氏の車列を狙って地雷を設置した可能性がある」と報じている。犯行声明は出ていないようだ。

バルチスタン州ではこの地域に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」やアフガンの山岳地帯に潜伏する「パキスタンのタリバン運動(TTP)」などによるテロ攻撃が相次いでいる。

政府はこれらのグループによる反乱を鎮圧したと主張しているが、暴力が収まる兆しは見えない。

州都クエッタの東方150kmに位置するシビ地区の通りで今週初めに発生した自爆テロでは警察官少なくとも10人が死亡、12人が負傷した。同州で活動するイスラム過激派組織TEJ(Tehreek-e-Jihad)の戦闘員はオートバイで警察の車列に突っ込み、自爆した。

クエッタの北東約600kmの町で先月末に発生した爆弾テロでは少なくとも5人が死亡、16人が負傷している。

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