◎今年のイード休暇は10~12日。ラマダンの終わりを祝う多くのイスラム教徒がモスクに足を運ぶと予想されている。
2024年4月9日/パキスタン、東部パンジャブ州ラホールの通り、車を調べる警察官(Getty Images)

パキスタン当局は9日、イスラム教の断食月ラマダンの終わりを祝う祭日「イード・アル・フィトル」に先立ち、全国のモスクや市場に10万人以上の警察官と民兵を配備したと明らかにした。

今年のイード休暇は10~12日。ラマダンの終わりを祝う多くのイスラム教徒がモスクに足を運ぶと予想されている。

AP通信によると、イード期間中に過激派がテロ攻撃を行うという情報が内務省に寄せられたという。

APは治安筋の話しとして、「モスク、市場、軍や警察施設が標的になる可能性がある」と伝えている。

アフガニスタンと国境を接する南西部バルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州ではこの数カ月、テロ攻撃が相次いでいる。

パキスタン東部パンジャブ州警察は声明で、「約8000人の警察官が州都ラホールの市場などに配備され、州全体では5万2000人以上の警察官と民兵が警戒に当たっている」と明らかにした。

パンジャブ州はパキスタンで最も人口の多い州であり、シャリフ(Shehbaz Sharif)首相の出身地でもある。

一方、アフガンのタリバン暫定政権は9日、イード期間中の治安を確保するため、各地に部隊を展開していると明らかにした。

それによると、シーア派のモスクを含むテロ攻撃の標的になりやすい場所を重点的に警備しているという。

タリバンの報道官は首都カブールの市民に対し、花火を上げたり、平和を乱すような行動を避けるよう呼びかけた。

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