◎ニュージーランドはアルカイダやイスラム国(ISIS)を含む18の組織・団体をテロ組織に指定している。
2020年9月26日/オレゴン州、プラウド・ボーイズの戦闘員(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

ニュージーランド政府は30日、トランプ(Donald Trump)前大統領を支持する米国の極右グループ「プラウド・ボーイズ(Proud Boys)」と「ザ・ベース(The Base)」をテロ組織に指定した。

NZLはアルカイダやイスラム国(ISIS)を含む18の組織・団体をテロ組織に指定している。

米国の両グループはNZLへの入国を禁じられ、資金提供、勧誘、その他の違法な活動をオンラインで推奨することもできなくなる。

この両グループはNZLでは活動していないとみられるが、NZL政府は2019年のクライストチャーチ銃乱射事件以降、白人至上主義者を含む極右の取り締まりを強化している。

NZLの世論もニューヨーク州バッファローで先月、白人至上主義者が黒人10人を射殺した事件に刺激を受けた。

プラウド・ボーイズは昨年、カナダでテロ組織に指定された。ザ・ベースはイギリス、カナダ、オーストラリアで指定されている。

NZL当局は30日に公表したレポートの中で、「2021年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃に関与したことはテロ行為に相当する」と述べている。

また当局は、「複数の民兵グループがこれに関与していたが、群衆を扇動し、法執行官への攻撃を調整し、他の暴徒を建物に侵入できる場所まで導いたのはプラウド・ボーイズであった」と報告した。

プラウド・ボーイズはカナダとオーストラリアに事務所を置いている。この2つと米国の本部は連動していないものの、NZL当局は「イデオロギーで連携している」とした。

またNZLは「プラウド・ボーイズは議事堂襲撃以前から、街頭集会やソーシャルメディアを使って反対派を威嚇し、暴力の実演を通じて若者を勧誘してきた」と指摘した。

プラウド・ボーイズの元リーダーであるエンリケ・タリオ(Enrique Tarrio)被告と他の4人は今月初め、2020大統領選の結果確定作業を妨害した罪などで起訴された。5人は8月に裁判を受ける予定。

NZL政府の報道官は30日、記者団から「プラウド・ボーイズは暴力より抗議行動で知られた存在ではないか?」と問われ、「政府を転覆させようとする暴力的な抗議行動はテロ行為に相当する」と答えた。

また報道官はザ・ベースの主な目的について、「暴力を実行できる過激派幹部を養成すること」と説明した。

プラウド・ボーイズのリーダー、エンリケ・タリオ被告(Getty Images/AFP通信)
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