▽24年通年のGDP成長率はマイナス1.1%。市場はマイナス1.4%と予想していた。
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ニュージーランドの統計局が20日、24年の経済統計を公表した。
それによると、第4四半期(10~12月)のGDP成長率は市場の予想を上回り、前期比0.7%増、景気後退から脱却した。市場予想は0.4%増、中銀は0.3%増と予想していた。
24年通年のGDP成長率はマイナス1.1%。市場はマイナス1.4%と予想していた。
市場の反応は鈍く、NZドルはこの日、「1ドル=0.5811NZドル」から「1ドル=0.5821ドル」に上昇した。
ニュージーランド中央銀行は24年8月以降、政策金利を1.75%引き下げ、3.75%に設定している。2月には0.25%引き下げ、年内にあと2回利下げする可能性を示唆した。
政府は24年第3四半期(7~9月)で2四半期連続のマイナス成長(テクニカル・リセッション)となった後、景気を底上げする対策を打ち出してきた。
GDP伸び率の改善は景気を再び堅調な足取りに戻したいと考えている政府にとって、歓迎すべき兆候となるだろう。
過去2四半期のGDPの落ち込みはコロナパンデミック以外では1991年の景気後退以来最悪であった。
ウェストパックのシニア・エコノミストはSNSへの投稿で、「今回の結果は中銀が年内にあと2回利下げする可能性が高いとの見方を強めるだろう」と述べた。